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細江英公の「鎌鼬」に続いて横尾忠則の"写真集"である、「東京Y字路」です。
写真の技術やその内容としては、淡々とY字路を写し続けたものでたいしたものではありませんが、その量たるや膨大で、よくこれだけ写して回れたなと思います。そのエネルギーが凄まじいです。それが結果としてやはり素晴らしいものと言えるものになっています。
私と比べちゃぁいけませんが、この年齢でこのエネルギー。芸術家というのはつくづく高エネルギーなんだなと思います。私なんぞはさしずめ変温動物で、今年はまだ昨冬の冬眠から目覚めていないうちに再び次の冬眠に入りかかっている感があります。
商売としても、シロートに毛の生えたような奴が写真集出しちゃわないうちに先にやっちゃうというなかなかのしたたかさも感じられます。
なんだかこれでY字路が写しにくくなっちゃったなぁと思うと、なかなか癪に障る写真集でもあります。
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