ケミカルの変更を考える。
2008-03-03


「写真にまつわるモノコト」のphotobozeさんが、中外のイルフォード取扱中止に関連し、ハイパムフィクサーの入手困難が予想される事にについて書かれていました。

 そうでした、印画紙にばかり目がいっていましたが(何せ、印画紙がばたばたと無くなって行くので)写真用薬品についても、イルフォードはいくつかラインナップしていたのでした。

 私もフィルム現像に関してはハイパムフィクサーを使っていました。簡単だしお手頃でしたからね。しかもphotobozeさんの仰る通り「非硬膜」の定着液です。(イルフォードは硬膜化することに関しては否定的でフィルムにしろ印画紙にしろ硬膜化を勧めてはいません)これが無くなるのはちょっと痛い。

 アメリカからの入手も考えましたが、送料が高くつくことだし、この際だからと、さっくりハイパムフィクサーに別れを告げて、シルバー・グレインのアルカリ性定着剤クリアフィックスを使ってみることにしました。
 これで別に問題がなければ(無いからこそ発売されているのでしょうが)このまま使い続けようと考えています。

 とりあえずそこにあるものを使って作品を作って行くというスタンスで行こうと考えています。感材にしろ薬品にしろ入手に苦労ししかも高くつくとなったら、私の場合は継続する気力が萎えて行くのは必至です。

 銀塩写真は今、サンドバッグ状態でボロボロですが、いつまでも無くなったものに執着し嘆いていても仕方がありません。そこにあるフィルムをひっつかんで撮影に出かけ、そこにある感材と薬品で現像プリントし、そこにあるマットとフレームで作品に仕上げる・・・。しなやかにこの環境に適応して、たくましく写真を続けて行きたいものです。

 それにしても、全ての写真材料に選択の余地が無くなったら、ワンメイクレースみたいになっちゃって、ある部分では面白いでしょうけれど全体的には詰らなくなりますね。
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